入園してまだ日の浅い2歳児の女の子お話し。
早朝の登園時、お決まりのセリフの「ママがいいの!ママがいいの!」と泣きべそのお顔でその女の子は保育室に入ってきました。
先生に抱っこされたり、お気に入りのおもちゃを渡してもらったりしても、ご機嫌は直りませんでした。
けれど、先生が、その女の子の「くまさん」を手渡すと、ピタッと泣き止みました。
保育園には慣れていないのに、入園時にお渡しした「くまさん」は、もうすっかりその子のお友だちになっているようでした。
昨年の12月4日の「渡部園長の日記」に載せた記事を思い出しました。
このテディベア風のくまさんは、うさぎ野原・うさぎ第2保育園子どもたちが一人ひとり可愛がっている通称「クマさん」です。
私が子どもたちにプレゼントしました。
私たちの保育園は、乳児(0歳・1歳・2歳)をお預かりする保育園です。
日常のこととして、おもちゃの取り合いはよくあることです。
「自己確立をめざすこと]を、お仕事とする保育園の子どもたちは、世の中もの、目にするものすべてが自分のもののような気でいます。
そして、おもちゃの取り合いこそ、自己確立にとっての大事な場面になります。
私物はご法度の保育園で、確かに自分だけのもの、他の人が触れることのできない「自分だけのクマさん」「自分の分身のクマさん」が大切な存在になります。
そして、みんな自分のクマさんが大好きです。