何人の赤ちゃんや園児さんにこの絵本を読んであげてことでしょう・・・。
ピンク色の金魚が一匹、金魚鉢からにげだしました。
どこににげるのでしょうか??
そっくりピンクの水玉模様のカーテンに紛れたり、同じ色のお花に紛れたり、テレビに映りこんでみたり・・・。
次々と場面が変わります。
「きんぎょはどこ?」「ここー!」お花になったり、キャンディーになったり。
ページをめくるたびに、「きんぎょさん」がどこかにかくれています。
小さな子どもたちから絶大な人気を誇るこの絵本。大好きな探し遊びであるのはもちろんのこと、カラフルなお部屋と愛らしい形をしたきんぎょ、そしてわかりやすい場面転換に引っ張っていってもらいながら、すっかり夢中になってしまうのです。嬉しそうに指をさす様子が目に浮かびます。
心理学者のR.L.ファンツの新生児の視覚的選好(好きなものを見る選好注視)を調べた実験では、赤色や人の顔のような丸や、黒い●を好んで、長く見る傾向があるそうです。
五味太郎しのこの絵本は、子どもに好かれる要素は満載です。
40年前の発売時から、私にとっては宝の本です。