2月も後半。
毎年このころには、卒園証書に名を入れます。
年度途中で3歳になった子が、卒園対象です。
幼い子の証書だから、可愛いものを選んでいますよ。
まず、筆、筆立て、硯、墨といった習字用グッズを用意し、書き込む準備を始めます。
静かに、心を落ち着けて、墨を磨っていると、
春、新学期のころ、お母さんと離れるのが嫌で、泣いていたお顔が浮かんできます。
そして、夏のプールで、はしゃいでいた、たくさんのお顔。
秋の運動会で、頑張って走る子どもたちの姿。
寒くなっても、園外保育に出かけるとき、にこにこ顔で、手を振るしぐさ。
子どもたちの思い出は、泉のごとく湧き上がってきます。
そして、いよいよ証書に、園児名、生年月日、在籍年数、卒園式日付を書き入れます。
最後は園名と、私の園長名。
時間をかけて、一人一人の名前を書いていると、赤ちゃんだった頃の、その子の、その子だけの歴史の匂いが、してきます。
今年は、卒園児15名の卒園証書を、書きあげました。
「2月は逃げる。3月は去る。」と言われるほど、保育園の年度末はあわただしく、あっという間に、時は過ぎ去ってていきます。
間違ってはならない、大事な証書を書き終えて、今は、ホットしています。