渡部園長の日記

ようこそ!つれづれ日記へ

日本の昔話

 皆さんが幼さなかった頃の思い出に、昔話を聞いた記憶があると思います。

「桃太郎」それとも「花咲じいさん」「舌きりすずめ」でしょうか。

どんなお話がお好きでしたか?

福音館書店で出版物の中に日本の昔話「5巻本」があります。

     お椀に乗る一寸法師 日本昔話】の画像素材(31752879) | イラスト素材ならイメージナビ

昔話はたくさんの出版社から、さまざまなバージョンが出版されています。おすすめしたいのが「日本の昔話」シリーズ。口承文学者で昔話の研究家の小澤俊夫先生が、全国各地の言葉で語られた昔話を、リズムや呼吸を大切にして共通語で再話しています。

このシリーズは全5巻で、1巻は「はなさかじい」など正月から春にかけての話を、2巻は初夏の話、3巻は夏の話、4巻は秋の話、5巻は冬の話を中心に、合計で301話収録されています。

  

東川口にある戸塚図書館サークル「てんとう虫おはなしの会」では、40年の活動の中心として、この「福音館の昔話」による素ばなしや、読み聞かせをしています。

     昔話,かぐや姫,のイラスト(178_0101) | クリエーターズスクウェア

昔話とは
昔話は一般民衆の生活の中で文字によらず代々語り伝えられてきたもので、口承文芸ある。口承文芸の代表的なものが民話であり、民話には昔話と伝説がある。
昔話は、時代も作者もわからない「昔々の遠い昔のあるところの、ある人」の物語である。特徴としては「型」がある。「昔々、あるところに…」というような、確かではない時代の確かではない場所だという、本当にあったかどうかは知らないけれど…という意味の発話で始まり、お話の終わりは、たとえば「めでたしめでたし」や「しゃーんしゃん」「しゃみしゃっきり」など、それぞれの地方によって違う独特の結びの句で終わる。昔話はその土地に何代にもわたり、語り継がれている。

        フリーイラスト] 桃から生まれた桃太郎 - パブリックドメインQ:著作権フリー画像素材集

 

伝説や神話とは違い、信仰的なものではないが、その集団の中で生活するのに必要な習慣や伝統、共有の認識としての生きるための知恵や教えなどが平易な語り口で表現されている。ゆえに、昔話には昔の日本人は何を大切に生きていたのかを示唆する何かがある。   田口 明美氏による

                花咲かじいさんのイラスト素材 [49827248] - PIXTA

「昔ばなし」については、色々な学術的見解があるようですが、私としては、語りながら、「聞いている子供たちが楽しんでいる」を大事にしています。