うさぎ野原・うさぎ第2保育園に近い戸塚図書館に行ってきました。
幼児コーナーに、たくさんのおすすめ絵本が見やすいところに並んでいます。
あら?季節でもないのに、「てぶくろ」の絵本があります。
絵本『てぶくろ』は、ウクライナ民話から生まれたもので、日本でも1965年に内田莉莎子さんの翻訳で、今でも変らず子どもたちに読み継がれている傑作です。
保育園や幼稚園の発表会などには、この物語はよく選ばれています。
内容は、
降りつづく雪の中、ぽつんと落ちていたのは片方だけの暖かそうな手袋。最初に見つけたのは小さなねずみ。彼女は中にもぐり込み、言うのです。「ここで くらすことに するわ」確かに、ねずみが暮らすのにはいい大きさ。居心地も良さそうです。そこへやって来たのは、かえるさん。中に入りたいと言います。
手袋の中にはねずみとかえるの二ひき。確かにこれも悪くない。ところが今度はうさぎがやってきて、言うのです。「ぼくも いれてよ」あっという間に三びきです。大丈夫かしら…。これで終わることなく、さらにやってきたのはきつねです。
さらにさらに、おおかみも、いのししも、しまいには驚くほど大きいあの動物までもてぶくろの中に・・・!
不思議なことに、小さな手袋に何匹もの動物が入ってしまうのです。
同じ森に棲んでいる、仲間だからなのでしょうか。
こんな不思議な物語を生む国が、今、大変なことになっています。
きっと、図書館司書の方も、「祈るような気持ちで、季節外れのこの本を展示されたのだろう!」とお察ししながら、はやく平和が訪れようにと願いながら、図書館を出ました。
・絵本の写真は、絵本ナビHPより転写