卒園生の親ごさんからんから、筍が届きました。
茹でてありました。
忙しそうにしている私に、届けるときは茹でてあるものをと、思ってくれたそうです。
早速調理。
形が美しく、柔らかくて見事な筍です。
その卒園生は、もうすでに、27歳になっています。
入園当時その子は、なかなか保育園に慣れずに、よく泣いている1歳の女の子でした。
慣らし保育中のある時、泣きながらでも、自分のイチゴのマーク(文字の読めない子のために、園の椅子やタオル掛けやロッカーにその子のマークを付けています)
の付いた椅子を引きずり、自分のお手拭きタオルをもって、玄関を出ていこうとしました。
小さな子にとっては重いはずの椅子を、かなりの距離を園庭の中、引きずり続けました。
どこまで行こうとするのかを見届けようとした私たちは、「ああ!この子は保育園には慣れていないが、保育園がつけた自分のイチゴのマークには、愛着を持ってくれているね。」とスタッフ同士で認識した記憶があります。
もうすでに、26年経っています。
そんな逸話のある保護者さんが、筍を届けてくれたのでした。
園の庭にある山椒の葉を載せて、筍ご飯にしていただきました。
2,000人くらいお育てした園児さんの中でも、その子は、印象の強かったお子さんでした。