肌寒いこの季節に、保育園で歌われるわらべ唄は、「ずくぼんじょ」です。
「ずくぼんじょ」って何?
と思われる方、たくさんいらっしゃるでしょう・・・。
土筆のことです
私もはじめは、分かりませんでした。
けれど、この可愛らしい形状で、春を告げてくれる、この小さな土筆は、皆が待っている暖かさを、一番に教えてくれているのですよね。
だから、一度この唄を聞いた人々は、「ずくぼんじょ」が好きになるみたいです。
多くの団体が、この唄に名乗りをあげ、You Tubeで公開しています。
歌詞は
ずくぼんじょ ずくぼんじょ
ずっきん かぶって
でてこらさい
ーーこれを何回か繰り返して歌いますーー
わらべ唄は、伝承の歌です。
だから、それぞれの方が歌っている節も、動作も、少しずつ違います。
私が習った「ずくぼんじょ」に近いものを、紹介しました。
少しずつ違っていい・・・
金子みすずさんが、おっしゃっていましたよね。
「私と小鳥と鈴と」
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥は私のやうに、
地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のやうに
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
金子 みすゞさんは、大正時代末期から昭和時代初期にかけて活躍した日本の童謡詩人で、若くして亡くなりました。
それから50余年。
長い年月埋もれていたみすゞさんの作品は、児童文学者の矢崎節夫氏の執念ともいえる熱意により、再び世に送り出されたそうです。
金子みすずさん、いいですね。
学校法人光華女子学園の「今月のことば」で、みすずさんへの記述がありました。
長くなるので、紹介だけしておきます。
お時間のある方は、どうぞご覧ください。
見えぬけれどもあるんだよ 見えぬものでもあるんだよ(金 子 みすゞ) | 光華女子学園